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夢桜

憂いを帯びた夜の気配 かさりかさりと呼ぶ声がする

喧騒を埋めて街は沈み込む泥のように 水底に眠り
ぽつりぽつりと 隙間風に灯るのは街燈の手の月鏡

鏡に映らず薄闇の寄辺 かさりかさりと歌が聴こえる

霞みを纏った夜の向こう 影に映るようにおぼろげに
ゆらりゆらりと 薄紅色に灯るのは桜木の枝の花童

薄紅鮮やかに桜の花は かさりかさりと風に揺られて

街燈のかざす火の陰りに 夜の花舞台は手招くように
見る者もない花の宴 それは人知れず惹き込むように

微風に足を止められて かさりかさりと夢を見る

モノクロームの街影で 塗り潰された灯に薄紅が映り
夜の帳に手を取られ 幻燈のように繰り返される花舞台

桜の香る聴こえぬ歌声 ふらりふらりと一人誘われて

月のない今宵の花舞台 他に見る者もなく聴く者もなく
水のように揺らめく桜の花 夢を見るように近付いて

ふと 夜風に溶けるように 消えて行く



霞みを纏った夜の向こう 影に映るようにおぼろげに
ゆらりゆらりと 薄紅色に灯るのは桜木の枝の花童

街燈のかざす火の陰りに 夜の花舞台は手招くように
見る者もない花の宴 それは人知れず惹き込むように

それは誰も訪れぬ花舞台 誰も帰らぬ花の夢
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マリオネット


ある日 打ち捨てられていた
煤けた 古いマネキンを拾った
傷だらけの 顔のないマネキンを拾った

なにげなく 持ち帰ったマネキンは
顔をなくした顔で俯いて 何かを嘆いているようで
なぜだろう 部屋に飾るマネキンは
顔をなくした顔を傾けて 僕を見つめているようで
振り向けば 俯いたままマネキンは
死体のように崩れ落ちて 僕を責め立ているようで
何故だろう目を逸らせばマネキンは
暗くよどんだ瞳を向けて 唯、哀れんでいるようで

沈黙が彩る セピア色の狭い部屋
蔭りのような視線の跡が這い回り 僕が侵食されていく
彩色を忘れた僕の小さなキャンバス
映し出された僕の後ろを塗り潰し 僕が変色されていく

明かりを消して 部屋を出る
誰かに見られている気がする 何かを言われている気がする
明かりを点けて 目を閉じる
誰かの声が聞こえる気がする 何かを言われている気がする

夢の中のマネキンは 何処かで見たような顔を上げて
唇だけを動かして無言のままに語りかけ
夢の中の僕は ただ 何処かで見たような顔を隠して
震えることさえできずにマネキンのように崩れ落ち

何故だろう 何処にいても 俯いている古いマネキンが
崩れ落ちたガラクタが 僕に良く似ているような
何故だろう 後ろを向けば 顔のないはずのマネキンが
僕に良く似た顔を上げ 僕の声で何かを語る

何故だろう 鏡を見つめて いつもと変わらないはずが
僕の顔が暗くよどんで 顔をなくしているような
何故だろう いつの間にか 居たはずだったマネキンが
狂ったように探しても 何処にも見つかることはなく

何故だろう 僕とマネキンに どんな違いがあったのか
最期まで僕は分からないまま 死体のように崩れ落ち
何故だろう マネキンと彼に どんな違いがあったのか
最期まで僕は分からないまま 唇は無言の言葉を紡ぎ

何故だろう 僕のキャンパスはいつしか全て塗り潰され
最期まで僕は分からないまま 傷だらけの身体を傾けて
何故だろう マネキンが僕で 僕がマネキンだったのか
最期まで僕はあの言葉の意味を見つけられないままだった

ある日 打ち捨てられていた
煤けた 古いマネキンを拾った
傷だらけの、顔のないマネキンを拾った

ある日 打ち捨てられてしまった僕は
古いマネキンになった
傷だらけの 顔のないマネキンになった

君の歩む道

前だけを見て 僕はいこう
振り向いたら きっと懐かしいこともあるけれど
前だけを見て 僕はいこう
振り向いたら きっと立ち止まってしまうから

前だけを見て 僕はいこう
背中の風は たまに冷たく吹くけれど
前だけを見て 僕はいこう
ただ この道だけを踏みしめて歩こう

春に生命の満ちる頃
通りすぎていった思い出が そっと胸に暖かいけれど
夏に光のあふれる頃
励ましてくれた人のことを 優しかった人のことを
秋に切なくなった頃
すれ違った人たちのことを 少し寂しく思い出す
冬の寒さに震える頃
けれどやっぱり 思い出が そっと胸に暖かいから

僕は歩こう 思い出を信じて
いままでたどった道を ぼくは裏切りたくないから
通りすぎていった人に 振り返らせたくはないから

前だけを見て 僕はいこう
振り向いたら きっと懐かしいこともあるけれど
振り向いたら きっと立ち止まってしまうから

歯車と小さな渡り鳥

かけ違えた歯車が軋む まわることのない歯車が泣く
サビの浮かんだ哀れな歯車
哀れな歯車の身体の内で 彼方へ泳ぐ渡り鳥
渡り鳥は いつまでも 大気の中を飛び続ける

遠くを目指す渡り鳥に なんとはなしに 歯車は聞く

「もしもし渡り鳥さん どちらへ行こうと言うのです」
「それは 僕にも わからないよ」
「もしもし渡り鳥さん こちらで休んで逝きませんか」
「辿り着くまでは 休めないのさ」

かけ違えた歯車は泣く かけ違えた歯車はささやく
ぬい止められた壊れた歯車
壊れた歯車の身体の内で 何処へ急ぐ渡り鳥
渡り鳥は いつまでも 休むことなく飛び続ける

遥かを目指す渡り鳥に すがりつくように歯車は聞く

「もしもし渡り鳥さん 私は貴方が羨ましい」
「それは 僕から君にも言いたいこと」
「もしもし渡り鳥さん 私も貴方の自由が欲しい」
「僕にも 君の自由が 羨ましい」

かけ違えた歯車は いつの日も
鎖にしばられ 鎖に囚われ
喜びを知らず 安らぎを知らず
いくえにも太い鎖に包まれて

渡り鳥は 何処へと 何処へと
何かを求めて 何かを探して
地上を知らず 安らぎを知らず
自由という風に包まれて

暗がりで壊れた歯車は 飛び続ける彼に羨んで
ああ どうして私には 動くことができないのだろう
小さな世界で渡り鳥は 辿り着いた彼に羨んで
ああ どうして僕には 終わりの日がこないのだろう

廻らない歯車と 終わらない渡り鳥 互いが互いを羨んで
自分を哀れむ 壊れた歯車 居場所を求める 渡り鳥
小さな世界で 安らぎを探して 互いが互いを羨んで
これからも二人は飽きることなく
いつまでも二人はこのままで

風になりたい

風になりたい

それは あてどもなく
足を捨てて海を行く 何も持たない鳥のように
翼を広げて大空を舞い 吹き抜けた跡に何かを残す
それは 終わりもなく
どこまでも道を行く全てを持った旅人のように
高く遠くに大地を渡り 突き抜ける様に瞬きを残す

その右手には 縛られることのない喜びを
その左手には 留まれることのない儚さを
その両手には 希望のような輝きを持って
ただ未来へと この美しい空だけを連れて

風になりたい
そんな 果てのない風になりたい

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